貯金生活突入の巨人 球界OBが「状態が上がっている」と感じるポイントは?
チーム状態は明らかに上昇。原監督もひと安心といったところか(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
巨人は5月20日からの中日との2連戦を2連勝で終え、これで5連勝を記録。21勝20敗で念願だった貯金生活に突入した。1か月前は最下位に転落するなど、スタートダッシュにつまずいたが、徐々に調子を上げて現在は3位に浮上している。2位DeNAとは3ゲーム差、1位阪神とは5ゲーム差と首位奪取を狙える位置まで迫ってきた。
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巨人の調子の良さがこのまま継続すると考える野球解説者もいる。現役時代は大洋(現DeNA)で活躍した高木豊氏は自身のYouTubeチャンネルで、巨人の状態の良さに触れた。高木氏は中日との2連戦を振り返り、「巨人は非常に乗ってきた」と口にし、その要因として「固定で戦えるようになってきてる」という。
「先取点もらう場面で大城が出て秋広が一、二塁間を抜いて、一、三塁を作る。それから内野ゴロの間に1点を取る。そういうこともできてきている」と点の取り方に幅が出てきたとコメント。20日の試合は5番の大城卓三、6番の秋広優人の連続ヒットでチャンスメイクに成功して、先制点につなげている。21日の試合でも大城が四球で出塁した後、7番ウォーカーの2ランホームランで先制した。いずれも下位打線で先制しており、打線につながりを見せている。
高木氏が指摘するようにここ最近のオーダーは、吉川尚輝もしくは中山礼都、丸佳浩、坂本勇人、岡本和真、大城、秋広、ブリンソンもしくはウォーカー、門脇誠とほぼほぼ固定。高木氏は「固定で戦えるっていうのは、チームの状態、選手の状態が良くなってきている」と話す通り、ここ5試合の平均得点は6.2点。得点力の高い打線となっており、今後も打ち勝つ試合が増えるかもしれない。