「まずは試合を楽しむことが一番」錦織圭が語った”1年8か月ぶり”復帰戦への意気込みと思惑「スタミナは多分なんとかなる」
錦織は1年8か月ぶりの復帰戦でどんなプレーを見せてくれるのか(C)Getty Images
錦織圭がコートに帰ってくる。
復帰戦となる「ATP チャレンジャー プエルトリコ」で、錦織の1回戦は6月14日(水)の第5試合に組まれた。世界ランキング333位のC.ランモ(アメリカ)との初対戦だ。1年8か月ぶりの実戦に、錦織はどういった決意をもって臨むのか。現地から記者会見の模様が届いた。
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【錦織圭 記者会見一問一答】
―――1年8か月ぶりの復帰、おめでとうございます。不安な気持ちと楽しみな気持ちがまじっているかと思いますが、今の率直な気持ちから聞かせてください。
楽しみな気持ちはすごく大きいです。久しぶりに会場に来て、若干不安もあります。選手たちを間近で見るのもほぼ2年ぶりということで、緊張もそういった意味であります。それと同じぐらいここからやっと戻れるんだな、という安心感と楽しみがあるので、まずは試合を楽しむことが一番かなと思います。しばらくは自分のプレーに納得がいかなくてイライラすることも多いと思うので、なるべくうまくメンタルを落ち着かせてプレーできるように意識しています。
―――現地で練習された時の感触は?
悪くはないですね。久しぶりにこのレベル(世界ランキング)200、300位ぐらいの選手と練習することにはなるので、驚きというか、まだまだついていけていない部分はあったりはするのですが、課題としては、ここの遅いコートと暑さがどうなるかというところです。コートがかなり遅いので、頭を使いながらプレーしないといけないなと思っています。
―――1年8か月という期間、振り返ると、テニス人生の中でどのような期間になるという思いがありますか。
なるべくポジティブにはいきたいですけど、どうしてもこの歳で2年弱休むということがマイナスでしかないので、どれだけ早く自分の納得いく姿に戻せるかというところは、ある意味チャレンジとして楽しむしかないかなと思います。自分の身体と相談しながらやっていくことになると思います。
―――自分の道を示していければいいな、頑張る自分をみて自分もできると思ってほしい、と以前話していたと思うのですが、今回の復帰もいろんな人に勇気を与えるのではないでしょうか。
勇気を与えている余裕はあまりないですけど(笑)。自分のできることのすべてを、テニス人生で出し切って終わりたいと思っています。さすがに今、辞めるオプションがあるのかと言われると、それをするとかなり悔いが残ってしまう。まだそこには至れないところはあるので、もうちょっと這いつくばって頑張ってやっていきたいなと思います。
―――ここから一歩ずつだと思うのですが、ご自身でどういった目標を持っていますか?
なるべく早く1回勝つということです。自信をつけたり、ラリー戦をしっかりやることで自分のペースが戻ってくるだろうし、まずはどこかで1回勝って、ということがとりあえずの目標になると思うので、まずはチャレンジャー(大会)で自信をつけてからツアーに戻っていきたいと思っています。
―――初戦に向けて特に意識されている部分はありますか。
納得いかない時間の方が、多分自分の中で多くなるので、アンガーマネジメントといいますか、うまくいかない中でも勝っていくことで、自信をつけて、やり方を見つけて、ということにしばらくはなるかと思います。そのあたりを注意しながら楽しんでやりたいです。