「真のチャンプだ」失意のフルトンが井上尚弥に見せた“愛” 激闘の舞台裏が海外で賞賛「素晴らしいスポーツマンシップ」
井上(右)に敗れ、失意に暮れたフルトン(左)。しかし、その舞台裏ではライバルへの敬意を忘れていなかった。(C)Getty Images
激闘の舞台裏で起きた熱きワンシーンが話題となっている。
キッカケとなったのは、去る7月25日に行われたボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦で、井上尚弥
(大橋)に敗れた2団体統一王者だったスティーブン・フルトン(米国)の所作だ。
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試合は王者の完敗だった。8回にフルトンは右ストレートからの強烈な左フックを被弾してダウン。なんとか立ち上がったが、再開後にトドメを刺しにきた井上の猛ラッシュを受け、リングに崩れた。
キャリア22戦目にして、初敗北。それもTKOという屈辱的な形で敗れたフルトン。試合直後のリング上では、井上に対してやや気のない素振りを見せてはいたが、舞台裏では勝者をねぎらっていた。
その一端を本人が明かした。激闘から約1か月が経過した現地8月18日に、X(旧ツイッター)上で、とあるファンから「俺はフルトンを応援し続ける」とのコメントとともに、試合後の控室で井上と握手を交わしていたシーンの画像が送られた。これにフルトンが「俺は帰る前に楽屋裏で愛を見せたんだ」と反応した。
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