井上尚弥、迫る大一番に向けて本格始動 タパレス陣営は“スパイ失敗”!? 母国紙が「イノウエは秘密主義を貫く」と報道
タパレスとの対戦が刻一刻と迫っている井上。両雄の探り合いが海外で話題となっている。(C)Getty Images
「そろそろ本格的にスパーリングも開始して12月に向けて整えますか!」
笑顔でスパークリングを行う写真とともに、SNSに意気込みを記したのは、WBC&WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(大橋)だ。7月25日にスティーブン・フルトン(米国)を8回TKOで打ち破った30歳は、年内開催が見込まれるマーロン・タパレス(フィリピン)との同級の4団体統一戦に向け、着実に準備を進めている。
【動画】フルトンもタジタジ 井上尚弥が世界に見せつけた衝撃のKOシーンをチェック
4つの王冠の絵文字も添付した投稿には、次戦に向けた余裕と充実ぶりが伺える。25戦無敗22KOと、そのキャリアで敵なしの強さを誇る井上だけに、対タパレスにも自信があるのだろう。
一方で31歳のフィリピン人チャンプも準備に余念がない。今年4月に下馬評を覆し、ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)を撃破したタパレスだが、「無敵のモンスター」が相手となる4団体統一戦には並々ならぬ熱意をもっている。
すでに井上陣営との“情報戦”も展開しているようだ。「イノウエが密室でトレーニングをしている」と銘打った母国紙『Daily Tribune』によれば、「フィリピンからのボクシング関係者が来日していたほぼ1週間、ナオヤ・イノウエの練習風景は一度も目撃されなかった」という。
タパレス陣営の視察の模様を伝える同紙によれば、先月30日にタパレスの共同プロモーターを務めるJC・マナンキル氏が東京・後楽園ホールで行われたWBA世界フライ級2位のデーブ・アポリナリオ(フィリピン)に同行して来日。大橋ジムとプロモート契約をする同選手の付き添いとして、横浜市内の同ジムで井上の練習を探っていたという。