「やっぱりここ一番で打っている」勝負強さ見せた佐藤輝明に球団OBも感服 初勝利の2年目右腕にも「CSでも戦力に」と期待の声
調子を上げてきた感がある佐藤。このまま勢いを保ち、CSでも活躍したい(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
今季、シーズン中盤から独走でセ・リーグを制した阪神は、10月1日の広島戦に6-5で勝利。点の取り合いとなった試合を制した。
CS出場を決めたものの、DeNAとの2位争いを演じている広島に対し、阪神は馬場皐輔が先発。4回以降から細かく投手を繋ぐという「ブルペンデー」となり、7人の投手が登板。最終回には岩崎優が2点を失うも、1点差で逃げ切り今季35セーブ目を挙げ、最優秀救援タイトルを確定させた。
【動画】阪神、Vの使者! 18年ぶり優勝を決定づけた佐藤輝明の歴史的特大ホームランをチェック
打線も3回、広島先発の大瀬良大地に対しヒットと四球でランナー2人が出塁し、この後、替わった大道温貴にも3番森下翔太がストレートでの四球を選び満塁とチャンスを広げる。大山悠輔が三振に倒れるも、続く佐藤輝明のセンターへのタイムリーヒットで阪神が先制した。さらに佐藤輝は、2-2で迎えた5回にも広島三番手、床田寛樹からライトスタンドへの3ランホームランを打ち、チームに貴重な追加点をもたらしている。
阪神は7回に坂本誠志郎のタイムリーで6点目を挙げ、これが決勝点となり、広島との今季最終戦となったゲームを白星で締め括った。
シーズン終盤でみせている佐藤輝の勝負強さが変わらず発揮され、打点を90に乗せた。クライマックスシリーズでの戦いも見据えた選手起用も行なわれたこのゲームには、球団OBによる勝利を称えるコメントや、来る大一番へ向けての提言なども伝えられている。
現役時、3年連続最多安打を記録し、阪神にも5シーズン在籍し中心打者として活躍した田尾安志氏が自身のYouTubeチャンネル『TAO CHANNEL』を10月1日に更新。この日の広島戦での選手のパフォーマンスなどについて語った。
田尾氏は試合展開を振り返りながら、この日、23号本塁打を放った佐藤輝をゲームでのMVPに挙げており「3回の先制、5回の3ランと、計4打点。佐藤の活躍が大きかった。これでシーズン通算90打点を稼いだ」と賛辞を贈っており、「チャンスでは打てていないような印象もあるんですけど、やっぱりここ一番で打っているんですよね」と最近の好調ぶりにも表情を緩めていた。