世界一ハイレベルなバド日本選手権の裏で「女子ダブルス裁判」
日本バドミントン界に衝撃が走った。
2018年全日本選手権で、世界ランク3位までを日本勢が独占する女子ダブルスは、同1位の「フクヒロ」こと福島由紀/廣田彩花ペアが優勝し、2連覇を達成した。ハイレベルな争いが大会を盛り上げた一方で、ある話題が関係者の間で持ちきりだったという。
「女子ダブルス裁判」だ。
スポーツの事故でチームメートに全責任がある認定は異例
今年9月21日、一般人がバドミントンのプレー中に、ダブルスのペアのラケットが目に当たり大けがをしたとして、東京都の40代女性が損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁(八木一洋裁判長)がペアの女性に全責任があると認め、約1300万円の支払いを命じた。
スポーツの事故でチームメートに全責任があると認定した司法判断は異例だという。
判決によると、2014年12月、趣味のバドミントン教室に集まった仲間4人が都内の体育館でプレー中、ペアの後衛に位置していた女性(被告)がシャトルを打ち返そうとラケットを振ったところ、前衛にいて後方を振り向いた女性(原告)の左目に当たった。原告は、目が見えづらくなり日常生活に支障が出たとして提訴した。
今年2月の東京地裁判決は「原告も一定程度の危険を引き受けて競技していた」と判断し、責任を一部のみ認めて約780万円の賠償額にとどめていた。
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