「本物が報われる格闘技を作りたい」強烈なメッセージを発した新王者・鈴木千裕 鮮烈KOに海外も反応「ケラモフは意識を失っていた」
新王者に輝いた鈴木の発言が国内で波紋を呼んでいる(C)RIZIN FF
頂点を掴んだ熱いファイト、そして王者としての想いが国内外で反響を呼んでいる。
総合格闘技「RIZIN」の初の海外興行となる「RIZIN LANDMARK 7 in Azerbaijan」が11月4日、アゼルバイジャンで開催された。メインイベントのフェザー級タイトルマッチで挑戦者の鈴木千裕がチャンピオンのヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)をTKOで下し、新王者となった。
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敵地でのベルトを賭けた戦いだったが、わずか1分18秒で決着をつけた。1R序盤で鈴木が下になると、拳を振り下ろすケラモフに対し、寝た状態からのキックを顔面に放ち、さらに体勢を崩したところにパンチの連打を浴びせるという圧勝劇を展開。上からの攻撃を仕掛け、一瞬、距離をとったケラモフの顎に、鈴木が踵をヒットさせ大きなダメージを与えたことが、勝利を引き寄せる要因となった。
新王者誕生のニュースは、海外でも報じられている。チェコ共和国の格闘技サイト『Fights.cz』では、この鈴木の勝利について「日本にも格闘技界のスターが誕生したようだ。チヒロ・スズキがアゼルバイジャン遠征で見事なノックアウトを披露した」と伝え、賛辞を贈っている。
同メディアでは、「元ベラトール王者パトリシオ・”ピットブル”・フレイレをKOした日本のマルチタレント、チヒロ・スズキがタイトルマッチに臨んだ。彼はMMAの他にキックボクシングも並行して行っており、KNOCK OUT王座を保持している」と実績や選手としての特徴も紹介。さらに、「ケラモフがパウンドを狙ったが、スズキが下からの蹴りで封じた。ここでケラモフは意識を失っていた」と決定打となったシーンなどを振り返っている。
これまでにあまり例をみない、まさに衝撃の結末となった今回の戦い。そして、王者となった鈴木は試合後、現在の格闘技界に対し思いのたけを語っている。