全員プロの指導者 「ヤクルトの95年ドラフト4人衆」が凄すぎる
一番の理由は・・・
一番の理由には、当時の指揮官が野村克也監督だったことが挙げられます。
同年のヤクルトは野村監督にとって就任6年目のシーズンであり、2年ぶりのリーグ優勝と日本シリーズ制覇を果たしたシーズンです。全カード勝ち越しでセ・リーグを制し、オリックスとの日本シリーズではイチローに内角高めの速球を意識させて攻略し、4勝1敗で日本一になったことは語りぐさです。
まさに「ID野球」の全盛期と言えるでしょう。
1年目からキャンプでは「ノムラの考え」をたたき込まれた。猛練習を終え、眠たくなる夜間には、座学での学習が課された。野球は「間」が多く、考える時間のある「頭のスポーツ」だと学んだ。準備の大切さを胸に刻み、野球に関する知識を貪欲に増やし続け、経験によって血肉化し続けた。
その結果、感覚ではなく言語で、その妙味を伝えられるようになった-。
4人はいずれも40代と若く、選手とともに汗を流し、心情を理解しながら、近い距離感で「伴走」できるというメリットもあります。
真摯な人柄が球界で評価されているのも、4人の共通項と言えます。
「ノムラのDNA」が若い選手たちにどれだけ伝播していくのか、注目していきましょう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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