楽天謎指名、巨人抽選15連敗、ビッグダディ・・・2021ドラフト総括
サプライズ指名が多かった2021年ドラフト会議。1位を公表したのは2球団だけと予想は難解だったが、フタを開けてみれば、初の公立高バッテリー1位指名、相変わらず抽選に弱い巨人など、笑いあり涙ありと見どころたっぷり。ドラフトを総括し、トピックをまとめてみた。
・今すぐ読みたい→
【関連記事】「あれはストライク」佐々木朗希の“球審問題”に佐藤義則氏が見解!「僕が投手コーチだったら・・・」
◆12球団ドラフト1位選手
(○=抽選当たり、×=抽選外れ)
【西武】
○西日本工大・隅田投手=4球団競合
【巨人】(外れ1位)
×隅田→関西国際大・翁田(おうた)投手
【ヤクルト】(外れ1位)
×隅田→○法大・山下投手=2球団競合
【広島】(外れ外れ1位)
×隅田、×山下→関学大・黒原投手
【DeNA】
○市和歌山・小園投手=2球団競合
【阪神】(外れ1位)
×小園→高知・森木投手
【ロッテ】
市和歌山・松川捕手
【ソフトバンク】
ノースアジア大明桜・風間投手
【オリックス】
東北福祉大・椋木(むくのき)投手
【楽天】
昌平・吉野外野手
【日本ハム】
天理・達投手
【中日】
上武大・ブライト外野手
◆西武ゴッドハンド復活
1番人気となった西日本工大の左腕・隅田には4球団が競合し、西武が引き当てた。西武の抽選は、いずれも6球団が競合した09年菊池(花巻東)、10年大石(早大)を渡辺GMが連続で引き当てて以来、3連敗中だった。くじ引きを、西武鉄道の元池袋駅長でもある飯田光男常務に託した渡辺GMは「ゴッドハンド!」と大喜び。大仕事をした無名?の「飯田常務」がスポットライトを浴び、ツイッターで一時トレンド入りするほどだった。
◆巨人15連敗
巨人は1位指名した隅田の4球団による抽選に敗れ、16年から6年連続で失敗。2011年に外れ1位で松本(英明)を引き当ててから11連敗となった。3球団以上の競合では、95年福留(PL学園)を外して以降15連敗となった。悪い流れを変えようと、くじ引きを原監督から今村社長にスイッチしたが、今回も「抽選に弱い巨人」の汚名返上はならなかった。