【2022年ドラフト総括】クジ運「最弱」岡田監督、意外に低評価だった近江山田、大阪桐蔭で明暗
◆新庄流サプライズ連発
日本ハム・新庄監督は、ドラフトも独自路線で盛り上げた。1位では「二刀流」日体大・矢沢の一本釣りに成功。3位では、シーズン中から熱望していたメッツ傘下3Aの加藤豪将(ごうすけ)内野手(28)を指名した。
さらに育成3位では、山口アタル外野手(23)を指名。日本人の父、カナダ人の母を持ち、米テキサス大タイラー校中退という経歴で、球団公式サイトでは「フィジカルモンスター」と紹介されている。メジャー経験者の加藤だけでなく、海外出身でまったく無名の隠し玉まで「逆輸入」指名する新庄劇場だった。
◆「変わり種」連発
国際色豊かなドラフトだった。楽天は育成4位で、国立台湾体育運動大・永田颯太郎内野手を指名。愛知出身の永田は名古屋産業大へ進学後、海を渡ってプレー。同大は楽天で救援投手の宋家豪の出身でもある。
ソフトバンクが1位指名した誉(ほまれ)イヒネ内野手は、両親がナイジェリア人。育成7位では、京大の194センチ右腕・水口(みなくち)創太投手を指名。京大からの指名は、14年ロッテ2位の田中英祐以来2人目となる。広島は大阪観光大の久保修外野手(22)を7位で指名。聞き慣れない学校名や、選手名が飛び交うドラフトとなった。
◆甲子園のスター明暗
神宮大会、センバツ、国体と「3冠」の大阪桐蔭からは、捕手の松尾がDeNAから1位指名を受けた。一方、松尾とバッテリーを組み、U-18日本代表でも活躍したエース川原嗣貴投手、強打者の海老根優大外野手がまさかの指名漏れ。甲子園で通算11勝を挙げ、ドラフト上位候補にも挙げられた近江・山田陽翔(はると)投手は西武5位指名と、意外な?低評価だった。夏の選手権準々決勝で大阪桐蔭を撃破した下関国際(山口)の左腕エース古賀康誠投手(3年)は、楽天育成2位で指名された。
甲子園で活躍したメンバーでは、ヤクルト村上の弟・慶太内野手(九州学院)、愛工大名電・山田空暉投手、市和歌山・米田天翼投手らが指名漏れとなった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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