歴史的盛り上がりに水を差された?日本シリーズ表彰選手に疑問の声が噴出
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少しでも野球に詳しいファンであれば、首をかしげずにはいられなかったのでないか。第7戦までもつれ、オリックスが26年ぶりの日本一をつかんだ日本シリーズの表彰選手である。
賞金700万円の栄えある最高殊勲選手(MVP)にはオリックスの杉本裕太郎が選出された。賞金100万円で3人に与えられる優秀選手は、オリックス・山崎福也、オリックス・吉田正尚、ヤクルト・塩見泰隆が受賞。同じく賞金100万円の敢闘選手にはヤクルト・オスナが選ばれた。そして、今年から新設された賞金100万円の「SMBC みんなの声援賞」はヤクルト・村上宗隆。これはSNS上で応援したい選手として投稿された数を元に選考される。
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この結果に、SNS上では疑問の声が噴出した。「宇田川選手が裏MVP」「宇田川くん、比嘉さんに何かあげたかった」「宇田川投手が敢闘賞にも引っかからないのならせめて来年の年俸は上げてほしい」「比嘉や宇田川が選ばれないの、本当に終わっている。サッカーはこの点は割と公平」など、全員受賞を逃したオリックス中継ぎ陣への評価の低さを問題視した。
オリックスにしてみれば、強力なブルペンを前面に出してつかんだ26年ぶり5度目の日本一だった。その中核となったのが、宇田川優希、山﨑颯一郎、ワゲスパック、比嘉幹貴ら。中でも宇田川を「真のMVP」と推す声が多数あふれた。
宇田川は今シリーズでは4試合に登板し、1勝2ホールド。5回2/3を投げて2安打無失点、10三振と抜群の安定感を誇った。特に強烈なインパクトを残したのが26日の第4戦。1-0の5回1死三塁というピンチに救援し、内野ゴロも犠牲フライも避けたい場面で、山崎、山田を連続三振に斬った。続く6回もイニングまたぎで無失点。ここからオリックスの4連勝が始まり、シリーズの流れを一変させたと言える好救援だった。
宇田川だけではない。第7戦の9回も3者凡退で締めて、胴上げ投手となったワゲスパック。こちらは26日の第4戦から4試合連続登板となり、その間1勝3セーブと抑えとして完璧な仕事をこなした。セットアッパーとして3点リードの8回を抑えた第2戦も含めて5試合に投げて、5回3安打無失点、7三振という内容だった。