NPBで消えない「疑惑の投票」 投票者名公表に踏み切るべきか
翌28日も「疑惑の投票」は続いた。
阪神・村上頌樹が史上3人目の新人王&MVP同時受賞に輝いた。そのMVP投票では、阪神・岩貞祐太に1票。今季は50試合に投げ、1勝0敗、24ホールドで防御率2・70という救援投手として十分な成績は残したが、MVPの1位票に価するかは疑問だ。主に控えとして69試合の出場にとどまり、83打席で打率・236という糸原健斗にも、2位票が1票入った。
新人王では45試合で55打席に立ち、打率・140の広島・韮澤雄也へも1票入った。
選手を評価するポイント、視点は人それぞれ。その人なりの見方でポジション別にリーグナンバーワンのパフォーマンスを示してくれた、と分析して、その1票を投じたのだろう。それでも最初に記した平野を除き、それ以降の選手たちには結果という数字で受賞者やそれ以外の選手にも大きく劣っていたと断言せざるを得ない。
MLBと異なり、世間一般では「無記名投票による弊害」とよく言われるが、そうではない。投票自体は「記名投票」なのだが、その名前が公表されないだけだ。根絶への道がなかなか見えてこない「疑惑の投票」。公表へ舵を切るべきではないか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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