今季必見の逸材たちをピックアップ! 大学球界のドラ1有力左腕など24年ドラフト候補10選【投手編】
環太平洋大で“初のドラフト”の可能性を秘める本格派左腕
●徳山一翔(環太平洋大=鳴門渦潮高出身/左投)
地方リーグで熱視線を注がれる本格派サウスポー。完全に主力となったのは3年からだが、昨秋の明治神宮大会ではプロスカウトのスピードガンで最速153キロをマーク。ストレートで打者を圧倒するピッチングを見せた。
速球は数字以上に打者の手元で勢いがあり、空振りを奪える球質の高さが魅力。チェンジアップなど変化球も悪くない。左腕では金丸に次ぐ存在といえ、環太平洋大から直接では初となるドラフト指名(過去に独立リーグ経由では指名あり)、さらには1位指名の期待もかかる。
●寺西成騎(日本体育大=星稜高出身/右投)
中学時代にU-15侍ジャパンにも選ばれた大型右腕。星稜高では期待されながら故障に苦しみ、大学でも2年まではリハビリに専念していたが、昨春にいきなり5勝0敗、防御率0.31という見事な成績を残してMVPに輝いた。
フォームの安定感と完成度の高さはアマチュア球界全体でも屈指の存在で、140キロを超えるスプリットは大きな魅力でもある。昨秋の明治神宮大会では好投しながらも一発に泣いただけに、最終学年では全国大会でのリベンジにも期待だ。
●浅利太門(明治大=興国高出身/右投)
ハイレベルな投手が集う東京六大学でも、ポテンシャルの高さはナンバーワンと言われている大型右腕。ステップの幅が狭く、一見するとフォームは体重が後ろに残っているようにも見えるが、指にかかった時のストレートは楽に150キロを超える。
昨年の大学選手権で全国デビューを果たし、1イニングの投球ながらスピードで圧倒。リーグ戦での実績はまだまだ乏しいだけに、最終学年ではポテンシャルの高さに見合うだけの成績を残してくれることを期待したい。