“価値ある6位”に各国が賛辞 バクーで光った角田裕毅「成功の週末」「最高のレース」
結果を残した角田に多方面から賛辞が届いている(C)Getty Images
レッドブルの角田裕毅が今季17戦目にして最高のリザルトを残した。9月21日に決勝が行われたアゼルバイジャンGPで6位に入り、今シーズン自己最上位でのフィニッシュを果している。厳しい結果が続いていたこれまでの悔しさを晴らす見事な走りは、角田本人、そしてチームにも勢いをもたらすパフォーマンスだった。
予選6位からスタートとなった角田は、レース後半のピットインまでハードタイヤで安定した走りで上位をキープ。レーシング・ブルズのリアム・ローソン、マクラーレンのランド・ノリスと5位を争っていた角田は39周目にミディアムタイヤへ交換。ピットアウト直後にローソンに先行を許し、そこからは6位のポジションで周回を重ねた。
5位ローソンを追う角田の後方にノリス、さらにはフェラーリのルイス・ハミルトンが並ぶ隊列が組まれ、最終盤まで僅差でのポジション争いが行われる展開に。それぞれが最後までオーバーテイクすることは無かったものの、各車、見応えのある接近戦を演じた。角田はローソン攻略を見据えながら、ノリスのプレッシャーにも耐え続け6位のままフィニッシュ。5位の座には届かなかったものの、マクラーレン、フェラーリを抑え込んでの入賞は、大いに価値のある結果だったと言えるだろう。
レッドブルはこのレース、マックス・フェルスタッペンが独走で制しイタリアGPに続き2連勝を達成。角田はレース後、フェルスタッペンの逆転でのタイトル獲得をサポートすべく、王座争いのライバルであるノリスを抑え込むことに力を注いだとも明かしていた。また、前回のレースよりフェルスタッペンに新型フロアが導入され、アゼルバイジャンGPでは角田も同じ仕様となったとも伝えられており、レッドブルは2台ともマシンの方向性がバクーのコースに適応したとも捉えられる。
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