「お願いだ。マックスを先に行かせてくれ」――“エース優遇”に苛立ちか Q2敗退の角田裕毅の憤りを生んだ「無線」とは?
先述のフラッシュインタビューでの対応を見ても、角田がレッドブルに明らかな不満を覚えたのは間違いない。では、彼は一体何に憤ったのか。米専門サイト『Race Fans』は、Q2での最終アタック直前にエースドライバーであるマックス・フェルスタッペンを先行させることを指示されたからではないかと分析している。
同サイトによれば、ピットレーンに角田がいた際にレースエンジニアのリチャード・ウッド氏が無線を通じて「ユウキ、お願いがあるんだ。マックスを先に丘の上で行かせてくれないか。彼は君とは違う走行プランを組んでいるんだ」と懇願したという。
今回のモナコGPでは、マシンのアップデートも5年連続のドライバーズ王者獲得を狙うフェルスタッペンが優先される背景があった。そうした中でレース中にも絶対王者を先行させるように求められた角田はチーム内での扱いの差を「不公平だ」と語った。そう考えるのは想像に難くない。
F1公式サイトのフラッシュインタビューで「チームと話す?」と問われても、「様子を見てみよう」とだけ語った角田。どうもチーム内に不穏な空気が漂う中で、シビアな決勝をいかに戦い抜くか。25歳の日本人ドライバーは早くも正念場を迎えているかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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