「お願いだ。マックスを先に行かせてくれ」――“エース優遇”に苛立ちか Q2敗退の角田裕毅の憤りを生んだ「無線」とは?

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厳しいコース条件下でのレースを走り切った角田。しかし、彼はQ2後に不満を爆発させた。(C)Getty Images

 レッドブルの角田裕毅は、チームへの苛立ちを隠そうとはしなかった。

 現地時間5月24日、F1の今季第8戦となるモナコGPの公式予選がモンテカルロ市街地コースで行われ、角田が2回目(Q2)で敗退となった。これにより現地時間25日の決勝は12番グリッドで臨むこととなった。

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 姉妹チームのレーシングブルズのアイザック・ハジャーらに抜かれてQ3進出を逃した角田。奮起してのアタックも結果には実らなかった。

 15分間に及ぶQ2のセッションタイムが終わる直前に角田は最後のアタックを仕掛ける。しかし、結果は1分12秒003と、最終アタックに出た際の1分11秒415からタイムロス……。10番手につけていたエステバン・オコン(1分11秒262)に突き放される形となった。

 コース幅が狭く追い越し困難なモナコでは予選がカギを握る。それだけにあまりに痛恨な結果に角田自身もフラストレーションを漏らす。F1公式サイトのフラッシュインタビューに応じた25歳は「最後のアタックだけでなく、Q2全体を通して何かがおかしかった。何が起きたのかはわかっているが、ここで言わなくてもいいと思っている」と振り返った。

 神妙な面持ちで振り返った角田。実はレース中からチームに対して怒りにも似た苛立ちを爆発させていた。英国のF1専門メディア『F1OVERSTEER』は、Q2敗退が決まった直後に交わされた無線のやり取りをリポートしている。

「ツノダが何に対して怒ったのかは、正確にはわからない。しかし、彼は『正直に言えば、とても不公平だ。こうなることはわかっていたけどね』と無線を通じてチームに発信している」

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