角田を評価しつつも、なおも注文をつけたマルコ氏。(C)Getty Images
F1の常勝軍団レッドブルでドライバーが受けるプレッシャーはとてつもない。それを物語るように、電撃昇格から4戦を終えた角田裕毅には、チームの重鎮から早くも苦言が飛んでいる。
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オーストリアの総合ニュースサイト『oe24』のインタビューに応じたレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコ氏は、去る3月27日から昇格した角田の現状に注文を付けた。
決してすべてが悪いというわけではない。昇格後4戦中2戦でポイントを獲得している角田は、先のマイアミ・グランプリ(GP)でも姉妹チームのレーシングブルズのアイザック・ハジャーを振り切って入賞(10位)。5秒のタイムペナルティーを科されながら、0秒168差で上回った結果はまずまずと言える。
それでもより速く、より安定したパフォーマンスを求められるのが、レッドブルだ。マルコ氏は、「ユウキはどんどんよくなっている。彼はマックスのパフォーマンスに迫れる、唯一のチームメイトだ」と前置きした上で、決勝のグリッドを決める大事なQ3ではラップタイムを伸ばせていない現実をふまえ、「残念ながら、彼はプレッシャーが高まると、まだミスを犯してしまうがね」と苦言を呈した。