マクラーレンのブラウンCEOが苦戦続きのフェルスタッペンをけん制「メルセデスでなくレッドブルで走る姿を見たい」

フェルスタッペンは今季でレッドブルを去るのだろうか(C)Getty Images
F1のマクラーレンを指揮するザク・ブラウンCEOが来季のメルセデス移籍の噂もあるマックス・フェルスタッペン陣営を牽制した。オランダの日刊紙『De Telegraaf』によると、ブラウン氏は「今、現状を問われたとしたら、私はマックスがメルセデスではなくレッドブルで走る姿を見たい」と語った。
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F1第6戦マイアミGPでマクラーレンは逆転でワンツーフィニッシュを果たしたが、フェルスタッペンはポールポジションからスタートしながらマクラーレンの2台にコース上で追い抜かれるなど4位に沈んだ。レッドブルはこのグランプリから新しいフロアを持ち込み、性能アップを狙っていたが、期待に沿うことはできず早くも形勢不利な展開となった。
フェルスタッペンは2022年にレッドブルと5年間の契約延長に合意し、2028年までチームに残留することになっているが、最高技術責任者のエイドリアン・ニューウェイ氏がアストンマーティンへ移籍するなど技術系の核になるスタッフが相次いでチームを離脱。エンジニアリング責任者だったロブ・マーシャル氏が2024年にマクラーレンにテクニカルディレクターとして引き抜かれるなど、チームはもはや歯抜け状態となっているといえなくもない。
フォードとの協業で自社開発している新型パワーユニット(PU)についても開発に苦戦しているといわれ、新レギュレーションとなる2026年についてはホンダからカスタマー供給を受け、フォードの新PUはひとまず兄弟チームのレーシングブルズのみに搭載されるのでは、との臆測も呼んでいる。