試練の9連戦を乗り切った舞台裏 主力離脱のアクシデントを転換期とした“1軍と2軍の密なる連携”「今年は2軍選手の需要が絶対に多くなる」【DeNA】
小杉コーチと入来コーチ(写真右)を軸とした投手運用がゴールデンウイークの怒涛の連戦を乗り切ったチームを支えた(C)産経新聞社
想定内だった「未知なる力」の運用
相川亮二新監督の下で舵を切った今シーズンのDeNAだったが、開幕して間もなくアクシデントが起きた。
先発ローテーションの軸として期待され、阪神から移籍してきたジョン・デュプランティエと新外国人左腕のオースティン・コックスが相次いで戦線離脱。昨シーズンに計438.4イニングを投げたアンソニー・ケイ、アンドレ・ジャクソン、トレバー・バウアーの“外国人トリオ”の抜けた穴を埋めるはずのピースが欠ける計算外の試練に見舞われたのだ。
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折しも迎えたゴールデンウイーク9連戦で、チームは先発ローテーションのやりくりに相当な苦心をするかと思われた。だが、球団内部の考えは違っていた。小杉陽太チーフピッチングコーチは4月中旬から不安よりも楽しみのほうが多いと言い切っていた。
「いいピッチャーはたくさんいるので。そんなにヤバいって感じはしていないですよ」
そもそも開幕当初のローテーション6枚で1年間を乗り切るプランニングは立てていない。“未知の力”を登用するのも想定内だった。
無論、1軍のマウンドは2軍とは別物。ファームで結果を残している期待の若手といえども、蓋を開けてみるまではわからないのが現実でもあった。
そして始まった9連戦。初戦をエースである東克樹で落としたが、ここから新戦力が意地を見せる。2戦目を託されたドラフト2位ルーキーの島田舜也が5回2失点で勝利に貢献すると、続く3戦目では昨年のドラフト2位である篠木健太郎が6回2失点の力投で初勝利を上げた。
ファームから上がってきたニューフェイスの活躍もあり、DeNAは試練と思われた連戦をイーブンでフィニッシュ。チームに勢いをもたらす転換期となった。
小杉コーチも彼らのピッチングに「先発が厳しいときに出てきてくれて、すごくありがたかったです。細かい課題はあるにしても、全然合格点です」と相好を崩す。
もちろん、これが完成形ではない。今後の運用にも明確なプランニングがある。
「まだ育成の対象なので、1軍にいてもフィジカルの強化を積み上げていきます。島田も、篠木も球速のマックスとアベレージも上げられると思う。なので、そこは並行してやっていきます。もちろんコンディション管理、リカバリーもしっかりと時間を作りながら投げさせていきますよ」







