「あいつはバカなの?」――憤りが続いたモナコGP 無線でガスリーに怒った角田裕毅が漏らしたレッドブルへの“不満”
ガスリーとの接触についても「正直、謎だ。僕はブレーキング時に進路を変えたりもしていない。何が起こったのか分からない。僕からしたら、彼(ガスリー)がクラッシュしてきたというだけだ」と漏らした角田は、モナコでの週末を次のように振り返ってもいる。
「ペースは悪くなかった。正直、今回のモナコは簡単にはいかないとわかっていた。週末を通してごちゃごちゃしていた。Q2のラップではもう少し上手くできていたらよかったと思うけど、トラックコンディションが良くなかったり、新品タイヤを使えなかったりということがあったからね……。とにかく、FP3まではペースがあったのはポジティブなことかな。そのペースを活かせなかったのがフラストレーションだった」
「(改善が)されると期待したい。来週だけではなくて、この先、数週間かけてね。内部で話さなくてはいけないこともある。もちろん、いきなり全てが改善されるということは難しいだろうけど」
今季第7戦のエミリア・ロマーニャGPの公式予選で大クラッシュをした角田。その影響で彼のマシンは復旧作業の一部には旧式の部品が代用され、フロアの主要部分でスペックの不一致が生じていたとされている。
今回のモナコGPに向けては、両ドライバーに向けた新たな部品の開発は追いつかず。エースドライバーであるマックス・フェルスタッペンのアップデートが優先されていた。角田が「簡単にはいかないとわかっていた」とする理由は、おそらくそうしたチーム事情に起因する。
苦しいマシン事情の中で試行錯誤を重ねた角田。「絶対にQ3進出とポイント獲得は実現したい」と意気込むバルセロナでの次戦では快走に期待したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】「お願いだ。マックスを先に行かせてくれ」――“エース優遇”に苛立ちか Q2敗退の角田裕毅の憤りを生んだ「無線」とは?
【関連記事】Q2敗退の角田裕毅に生じた「不公平」の背景 レッドブルがフェルスタッペンを優先するしかなかった“事情”とは?
【関連記事】「今のままではダメだ」元トロロッソ名手が角田裕毅の抱える“エースとの差”を糾弾「相棒からコンマ9秒も遅れて許されるのか」






