阿部巨人の"眼力"キャンプ 日本一奪回への鍵 浮上する「注目ポジション」「キーマン」とは
また同じ内野ポジションではホットコーナーをめぐってもし烈な争いが予想される。
昨季は遊撃から三塁コンバート1年目で確かな守備力を発揮した坂本も、今季は37歳シーズンを迎えることで、阿部監督は坂本のコンディション次第では併用やほかの選手に託す考えも明かしている。
候補となるのは元々サードを守る岡本和真、また昨年初の本塁打を放った中山礼都、プロ2年目の泉口友汰ら。
またこれらの選手に交じって、ルーキーで唯一1軍キャンプスタートとなったドラフト3位ルーキー、荒巻悠(上武大)にも期待が高まっている。184センチ、93キロの恵まれた体格からなる左のパワーヒッター。
長打力はチームに求められるピースでもある。昨季は主砲の岡本がリーグ2位の27本塁打をマークするも、10本以上をマークしたのが丸佳浩(14本塁打)のみと貧打に苦しんだ。打線強化は日本一奪回の欠かせないピースでもあり、その点でも即戦力ルーキーへの期待は高まっている。
また打線強化の意味でキーマンの1人となるのは新助っ人のトレイ・キャベッジにもある。
23年シーズンは3Aでトリプルスリーも達成と足も使える、躍動感ある打撃が日本球界にフィットできるか、否かも打線強化の鍵を握りそう。
昨年、就任1年目の阿部監督も、捕手出身の強みを生かして、「守りの野球」を固めて、リーグVへたどり着いた。しかしここからさらにギアを上げて、悲願の日本一達成のためには投打ともに上積みが欠かせない。充実のキャンプとなるか、注目を集める。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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