年間59発ペースで、イチロー氏の「262」に迫る異質さ 米球界に残る金字塔に接近する怪物ジャッジの“安打製造機化”

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ヒットを量産し、その勢いが止まらないジャッジ。(C)Getty Images

 ブロンクスの怪物が止まらない。

 現地時間6月10日、ヤンキースのアーロン・ジャッジが敵地でのロイヤルズ戦に「3番・DH」で先発出場。初回に24号2ランを放ち、両リーグトップのカル・ローリー(マリナーズ)に2本差と接近。直近7試合で3発目となった。

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 初回に敵地ファンの度肝を抜いた。ジャッジは相手先発左腕ノア・キャメロンがカウント2-0から投じた94.3マイル(約151.7キロ)の4シームを強振すると、打球は速度117.9マイル(約189.7キロ)で左翼席へ一直線。469フィート(約143メートル)地点で弾む特大弾となった。

 開幕からまさしく絶好調のジャッジ。直近7試合で打率.455、長打率.955と打ちまくる背番号99は、シーズン打率も.397とハイアベレージを維持。当然、まだまだシーズンは続くのだが、1941年に年間打率.406を記録したテッド・ウィリアムズ氏以来となる“4割打者”への期待は膨らんでいる。

 まさに打ち出の小槌のようにヒットを量産する今季のジャッジにあって、何よりも興味深いのは、例年以上に“安打製造機化”している点だ。現在のペースでいけば、彼の年間安打数は「240」。これは2004年に史上最多となる262安打を放ったイチロー氏以来となる大台なのだ。

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