ホンダはF1撤退表明はすべきでなかった?レッドブルとは2025年を最後にパートナーシップ解消 迷走浮き彫りに
レッドブルの新車「RB19」。車体後部にホンダのロゴが((c)RedBull Content Pool)
レッドブルはフォードとは市販車製造でもなじみのあるOEMに近い形態を取り、RBPTで独自PUを開発していく見通し。フォードは1990年代にエンジンメーカーのコスワースに資金提供する形で参入。設計・開発はコスワースが行うが、エンジンのバッジはフォードをつけた。OEMを有効活用してF1での知名度を上げた実績を持つ。
フォードとレッドブルは深い縁がある。レッドレーシングはジャガーレーシングを買収して2005年からF1に参入したが、ジャガーレーシングはフォード傘下。もともと前身チームのスチュワートGPが1997年に新規参戦した際にフォードが全面的に支援した経緯がある。
今のところホンダと組むチームは決定していない。レッドブル系のアルファタウリを買収するうわさもあるが、ホンダ首脳陣がF1からの撤退を巡って迷走したことが影響して実現は難しいとの声はある。
チームとして新規参戦を目指す米国の「アンドレッティ・キャデラック」も選択肢の1つだが、こちらは他のF1チームが参入に難色を示している。しかもチーム名にキャデラックの名前があるように米ゼネラル・モーターズがバックアップしているチーム。こちらも袖にされる恐れはある。
ホンダがF1撤退を大々的に発表したのが2020年10月。F1に数%でも未練があるのであれば、わざわざ表明するべきではなかったと言わざるを得ない。後の祭り。そんな例えがぴったりと合う。
[文/中日スポーツ・鶴田真也]
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