巨人が見限った“キューバの超若手有望”だったガルシア 「2度の戦力外」を経て掴んだMLBでの絶大なる評価
そして、わずか4か月で巨人を契約解除となったガルシアは、帰国の際に乗り換え地のフランス・パリでドミニカ共和国に亡命。2017年2月には海外アマチュア・フリーエージェントとしてセントルイス・カージナルスとマイナー契約を締結した。
ただ、野球の本場でもいち早く成果を上げたわけではなかった。メジャーデビュー後の2019年にDFA(事実上の戦力外通告)を告げられたガルシアは、トレードでレンジャーズへ移籍した20年も低調なパフォーマンスに終始した。
21年の春季キャンプ中には自身2度目となるDFAの憂き目に遭った。それでも買い手がつかずに、レンジャーズとマイナー契約を締結したキューバの原石は、昨季についに開化。レギュラーシーズンで27本塁打、101打点と地元メディアで「前代未聞だ」(米メディア『Beyond The Boxscore』)と評される望外の結果を残し、トップクラスのスラッガーとしての地位を確立した。
いわゆる優等生タイプのキャリアではない。日本では「ダメ助っ人」のレッテルも貼られた。それでもメジャーの頂が見えるところまでたどり着いた。このガルシアの活躍は、まさしくメジャー級のサプライズと言えるかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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