【阪神】大幅打線改造後も試合後監督コメントなし 岡田監督のイライラの背景は? 球界OBが指摘した「主力のエラー」と「チームの低迷」

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 まず岡田監督については「去年とは全然違う。イライラが募っている。ストレスが相当たまっている」と指摘した。

 今回、岡田監督が試合後のテレビインタビュー以外は拒否しているとされる背景にも独自の分析を加えた。
 
 「昨年はペン記者を使いながらこき下ろして、(選手たちの)やる気を引き出してきたんだけど、日本一になった彼らをそういうことで批判はできない」と、昨年優勝したという実績を踏まえた状況の変化を指摘。実際に選手も「監督語録」を新聞で読みながら励みにしているという部分もあったとされるが、低迷していることもあり、従来の手法が取りにくくなっているとした。

 さらに目を向けたのは主軸のパフォーマンスだった。続けて「サトテル(佐藤輝明)にエラーのことを言っちゃうと、ペンで残って記事になると、違う伝わり方をしちゃいけないという。だから、そこらへんで言葉も我慢してるし」とコメント。

 三塁を守る佐藤輝は開幕からエラーが目立っている。14日の試合では7回二死二塁の場面で木下拓哉の平凡な三塁線への当たりを捕球したが、一塁への送球がハーフバウンドとなり、一塁の大山も捕球し直すなど、木下の出塁を許した。これが今季4つ目の失策となり、ここまでの規定打席、全部門野手の中でも「4失策」はセ・リーグワーストとなっている。

 一方で左打者としては3年連続20本塁打以上をマークするなど屈指の長打力を認められている佐藤輝をチームの主軸にと成長する気持ちも指揮官は持っているという。 

 「去年とはサトテルっていうのは全然違うと思うんだよね。意識も、野球に対しての。そういう選手っていうのは、岡田監督もそうだけど、けなしたりしないんだよ」とオフにも米ドライブラインでフォーム改造を行うなど、前向きに野球に取り組んでいることは把握しているだけに、なるべく前向きに伸ばす方向で考えていると見る。一方で「でも、腹に据えかねているエラーがあるんだよ。でも、それを言っちゃいけないし、そういう姿勢も出しちゃいけない。そこらへんでのイライラがある」(高木氏)と指揮官にも葛藤が生じていると分析した。

 さらに「昨年とは精神状態は違う」とし、「選手たちが縦横無尽にグラウンドを駆け回っているわけではないし、采配の切り方というのは1つ、軽快ではない。重いよね」とチーム状況もあいまって重たさを感じさせるとした。

 チームを動かす思考は変わっていないとしながら「ただイライラが募っている。ストレスが相当たまっている」といい、背景にはチーム状況の悪さも影響しているとした。動画内では中日、巨人、DeNAなど他球団の監督像についても考察を加えている。

 岡田監督にとっては14日の試合の勝利で吉田義男氏に並ぶ484勝を記録。球団監督歴代2位タイとすでに日本一も達成など、名将であることは間違いない。開幕前の下馬評も阪神Vを予想する声は多かった中、ここからどう巻き返していくのか。6連勝中の巨人を本拠地甲子園に迎えて戦う、16日からの伝統の一戦の内容も注目となりそうだ。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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