史上初となる連覇のカギは? 阪神・岡田監督が抱く“不変の執念”「去年より、今年の方が、俺は勝ちたい」【コラム】

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岡田監督も納得の充実の春季キャンプを送った阪神。連覇を目指すチームに穴はあるのか?(C)産経新聞社

 今年2月の沖縄は天気に恵まれた。

 タイガース岡田彰布監督は約1か月、晴天のもと、鍛錬を重ねた選手の成長、そして成熟しつつあるチームに「メンバーは変わってないけど、同じ事をやってもちょっと違うようなキャンプに見えた。そういう意味では一回り大きなチームになったような感じはします」と目を細めた。

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 2月27日、沖縄・宜野座キャンプを打ち上げ、岡田監督は2024シーズンへ向けて確かな手応えを言葉に込めていた。

 昨季に18年ぶりとなるリーグ優勝、そして38年ぶりの日本一を成し遂げたチームは今季、球団史上初となるリーグ連覇に挑む。岡田監督の言葉にあったように、主力の顔ぶれは不変。優勝メンバー主体のチームにおいて喫緊の戦力補強は必要なく、黄金期の到来すら感じさせる充実ぶりが伺える。

 しかし、“現状維持”でふたたび白星を積み重ねられるほど勝負の世界が甘くないというのは百戦錬磨の指揮官が誰よりも分かっている。それは自ら連覇へのカギに「同じメンバーでは勝てん」と新戦力の台頭を挙げていることからも明らかだった。

 頂点に上り詰めた快進撃の原動力のひとつとなったのは、リーグ屈指の人員と層の厚さを誇る投手陣だった。今季も先発陣はオフにFA移籍などの大きな加入や離脱もなく、昨季とほぼ同じ顔ぶれがローテーションの陣容を固めそうな流れだが、そこが強みにも弱みにもなり得る。

 キャンプ初日、ブルペンに一番乗りしたのは、“復肩”をかける青柳晃洋だった。昨季は自身初の開幕投手を務めながらローテーション定着後では初となる長期の2軍降格を経験するなど、8勝に終わって不完全燃焼の1年を過ごした。

 今オフは近年の勤続疲労で狭まっていた可動域を広げるトレーニングに注力するなど、巻き返しを期している。本人が「野球人生を左右する」と口にする背水の1年。青柳が2年連続の不振となれば、チームにとって痛手となってしまうが、今春初実戦では持ち味のゴロを量産する好投で好発進し完全復活の兆しを見せている。

 その青柳に代わって昨年大車輪の活躍で、リーグMVPに輝いた村上頌樹もここまで快調で、プロ4年目を迎えた左腕・伊藤将司も開幕投手に名乗りを挙げるなど脂が乗りきる時期。次代のエースとしてのポテンシャルを秘める才木浩人もケガなくキャンプを終えるなど、ここまでの主力先発投手陣は順調そのものだ。

 ただ、昨季に12勝を挙げるなどブレイクを果たし、チームに大きく貢献した大竹耕太郎は1月に左肩の良性腫瘍(ガングリオン)を切除した影響で慎重な調整を続け、ベテランの西勇輝も右ふくらはぎの張りを抱えるなど、経験豊富な2人がキャンプ中の実戦登板は見送られてもいる。

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