桃田以外4種目V!バド全英OPで日本人快挙も素直に喜べないワケ
世界大会復帰戦となった男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗は準々決勝で敗退したが、他4種目では日本勢が席巻。ダブルスは3種目全てが日本人ペア同士の決勝対決となるなど、地元開催となる東京五輪へ大きな弾みとなった。
一方で、額面通り喜べない事情もある。日本のライバルとなる強豪国が軒並み不参加だった。新型コロナウイルスを考慮して中国、韓国がエントリーせず、インドネシアは移動便でコロナ感染者が出た影響で全選手が棄権した。女子シングルスの奥原は大会前「強い相手とやりあえるのが楽しみ」と話していた。優勝しても世界ランキング上位選手不在では、手放しで喜べない。
男子ダブルスと混合ダブルスを制して2冠達成の渡辺だが、世界ランキングはいずれも6位。「優勝は自信につながる。ただ対戦できていない選手にどう勝っていくか、つめていかないといけない」。全日本の朴監督も「ライバルのことを考えると、もう少しレベルアップが必要」と手綱を引き締める。
五輪前は例年なら国際大会でライバルと戦い、プレーを試し、データを集め、分析して本番に臨むが、今年は同じ戦い方ができそうにない。「全英オープンのように強豪が出場しない東京五輪になってしまうのではないか」とみる関係者もいる。世界的にコロナ対策が進んでいるとはいえ、日本のライバル国が東京五輪出場を見合わせる可能性は十分ある。
五輪金メダルを日本勢で初めて獲得したのが、「タカマツ」ペアこと高橋礼華/松友美佐紀の16年リオデジャネイロ。世界的にハイレベルな女子ダブルス以外でも地力をつけた日本勢は、全英オープンは出来すぎとしても、全種目でメダルを期待できる位置にいることは確かだ。役者がそろった東京五輪でライバルを撃破し、日本バドミントン界の黄金時代到来といきたい。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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