イニエスタ、涙の退団会見に世界も衝撃!電撃入団からの5年に再脚光「日本行きは美しき瞬間だった」
神戸で5年の時を過ごしたイニエスタ。この名手の去就に注目が集まっている。(C)Getty Images
「5年前、人生の中でも最も重要な決断をした。バルセロナを離れ、家族とともに遠く離れた生活をしたことです。この決断を取ったことに大きな喜び、神戸に来たことは自分のなかで最高の決断であり、これからも誇りであり続けるでしょう」
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5月25日、元スペイン代表MFのアンドレス・イニエスタは神戸市内で行なった記者会見で、ヴィッセル神戸からの退団を発表した。今夏に行なわれるバルセロナとのプレシーズンマッチ、さらにヨーロッパの移籍市場の開幕(6月1日)を見越した異例のシーズン中の発表だった。
スペインを史上初の世界制覇に導いた“至宝”がJリーグへやってくる――。この一報は当時、DAZNマネーに沸いていた日本のファンやメディアを色めきだたせ、各国のメディアを驚かせた。ゆえに39歳の神戸退団と現役続行を示唆する今回の会見もまた世界で小さくない話題となっている。
英紙『Daily Mail』はイニエスタが会見中に涙を浮かべながら「まだまだプレーを続けたい思いはある。しかし、それぞれの歩む道が分かれ始め、監督の優先順位も違うところにあると感じ始めた。それが現実であり、リスペクトを持って受け入れた」というコメントを紹介し、「かつてバルセロナ象徴と言われた39歳は、現役を続けるつもりだ。だが、その行く先は不明なままである」と指摘した。
さらにマドリードに拠点を構えるスペインの大手スポーツ紙『AS』は「イニエスタ、涙の別れ。彼は神戸を去り、運命に身を委ねる」と銘打った記事を掲載。そのなかで「日本にやってきたことは彼にとって美しい瞬間だった」と本人の胸中を慮った。