超高額の負担がかかる32歳の価値は? 米識者が揺れるトラウトの去就に熱弁「間違いなく球界でトップ3に入る選手だ」
タイトルを欲し、エンゼルスを去るのか。トラウトの去就が注目を集めている。(C)Getty Images
エンゼルスの精神的支柱でもあるマイク・トラウトの去就が注目を集めている。
キッカケとなったのは、ひとつの報道だった。現地9月10日に米紙『USA TODAY』のボブ・ナイチンゲール記者が、「トラウトが退団を希望するのなら、エンゼルスはトレードに応じる姿勢を見せている。彼はトレード拒否権を持っているが、最近になり、球団フロントやオーナーと方向性について個人的に話し合いたいと語った」とリポート。トラウトが今オフに退団する可能性を示唆したのだ。
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2009年にドラフト1位(全体25位)で入団してから14年。蜜月の関係にあったとされるトラウトとエンゼルス。それだけに退団の可能性を示唆する一方は小さくない波紋を呼んだ。
いまだ噂の域は出ない。しかし、現地9月15日のタイガース戦で2-11と大敗を喫したエンゼルスは、9年連続で地区優勝を逃し、またもタイトルから見放された。この現状から稀代のスターが“勝利”を望み、新天地を狙う可能性はゼロではない。
もっとも、2019年に12年総額4億2650万ドル(約471億7500万円)という超大型契約を締結していた32歳には、7年約2億4800万ドル(約365億4000万円)、年平均にして約3700万ドル(約54億7800万円)の契約が残る。それを負担しなければならないトレードの買い手が見つかるかは不透明なままだ。近年故障を繰り返している本人のパフォーマンスを見ても、買い手となる球団にとって、チーム編成に大きな影響を及ぼすのは間違いない。