「みんなヤクルトの後輩なので」古田臨時コーチと選手との“貴重な時間” 2年目右腕も「いまの自分に大事なこと」
「今年はやらなきゃいけない」と、ルーキーイヤーの1年目はプロ初登板で無四球完封勝利を飾ったが、3試合の先発で1勝1敗、防御率.4.40の成績に終わり「悔しい思いもした」といい、「ド真ん中にカウントを取るボールとか、そういう練習をあまりしていなかった」と気づかされた。
「腹くくってどんどんストライク先行で投手有利にカウントしていくことが大事だよ」という言葉は「いまの自分に大事なことだと思いました」と、胸に突き刺さった。
自身が野球に興味を持ち始めた頃は、古田臨時コーチがヤクルトで選手兼任監督を務めていた時代。さらに「僕は『フルタの方程式』もよく見ている。そのYouTubeもすごく勉強になっています」と、古田臨時コーチのYouTubeも、自身の成長に欠かせない材料となっている。
若手だけでなく、45歳のベテラン・石川雅規も「今の自分があるのは古田さんのおかげだと思っている」と話す。今年もブルペンでボールを受けてもらい、「僕自身いい刺激になりますし、初心に戻れる。背中を押してくれるいいスイッチになるので、すごく楽しい時間を過ごせました」と振り返った。
古田臨時コーチはプロ24年目を迎える左腕について「彼は彼のペースでやってますから。健康的にいかにやれているかが大事なので、そういう意味でいうと、本人も表情が明るいので、非常にうまくここまできてるんじゃないかと思います」と、安心した様子で語った。
今キャンプでも存在感が際立つ古田臨時コーチ。選手たちは沖縄で“貴重な時間”を過ごしている。
[文:別府勉]
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