鈴鹿サーキットではF1日本GP継続が決定 1月に招致表明した大阪の今後の動向は?
鈴鹿では2029年まで日本GPが開催されることになった(C)Getty Images
鈴鹿サーキットでF1日本GPが継続されることが決まった。同サーキットを運営するホンダモビリティランドは2月2日、F1の興行権を持つフォーミュラワン・グループと5年間の開催契約を結び、同サーキットで2029年まで日本GPが開催されることになったと発表した。
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フォーミュラワン・グループのステファノ・ドメニカリ最高経営責任者は「鈴鹿は、F1というスポーツの一部かつ特別なサーキットであり、今回、2029年までF1を開催し続けられることになったことを喜ばしく思う」などとコメント。最近は3年契約刻みだったが、5年契約はバーニー・エクレストン氏が統括していたFOWC時代の13年に14~18年の開催契約を交わして以来で、大型契約を締結できたといっても過言ではない。
その一方で1月に大阪観光局が市街地レースを想定した大阪でのF1招致を表明。民間主導のプロジェクトで大阪府の吉村洋文知事もバックアップする意向を明らかにした。鈴鹿での開催契約は今年までだったため、グランプリの開催を巡って火花を散らす事態になるのではと業界も騒然となり、SNSでも賛否が飛び交った。
F1は1国1開催の不文律があるとされながら、今年はアメリカで3グランプリ、イタリアで2グランプリが実地され、崩壊状態にある。かつて日本では1994、95年と日本GP(鈴鹿)、TIサーキット英田(現岡山国際サーキット)でのパシフィックGPと同一シーズンに2グランプリを開催した過去がある。