F1新規参入のアウディがパートナーにザウバーを指名 2026年から参戦開始
アウディのカラーリングのF1カー(アウディ提供)
ドイツの自動車メーカー・アウディが26日、2026年からワークスチームとしてザウバーとタッグを組むことで合意したと発表した。8月にパワーユニット(PU)サプライヤーとして次世代PUに移行するのを機に新規参入することを表明していたが、パートナーを組むチームについてはこれまで明らかにしていなかった。
ザウバーは今季、イタリア車のアルファロメオのブランド名で参戦しているが、アルファロメオがワークス活動をしているわけではなく。実質的にはネーミングライツ契約を結んでいるだけ。2023年で両者の提携は終了することになっており、アウディはザウバーのチーム株式を取得し、ファクトリーチームに模様替えしていく方針だ。24、25年についてはザウバーのチーム名で活動し、今季と同様にフェラーリ製のPUを使用していくとみられている。
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アウディの取締役でF1プログラムを担当するオリバー・ホフマン氏は「壮大なF1プロジェクトのために経験が豊富で有能なチームと組むことができたことは喜ばしい」とコメント。ザウバーのフレデリック・バスール代表も「アウディのワークスチームとなることは誇りであり、大きな責任も担うことになる。将来への最良の選択肢だ」と歓迎した。
アウディがF1に参入するのは初めて。これまではルマン24時間や独DTMなどでワークス活動を続け、電動車のフォーミュラEにもワークスチームとして参入したが、2021年までで活動を終了。F1プロジェクトに一本化する体制に切り替えた。
一方のザウバーはスイスに本拠地を置くチームで1993年にF1に初参戦した。草創期はメルセデスからエンジン供給を受け、その後はフェラーリ製エンジンを独自改良し、「ペトロナス」のエンジン名で使用。2006~09年にはBMWの準ワークスチームとしてBMWザウバーのチーム名で参戦したこともあった。19年にアルファロメオと提携する直前にはホンダのパワーユニットを積むことでいったんは合意に達したが、最終的に契約は成立に至らなかった。