ビジネスマン必読 デスクワークの合間に必要なのは「背中」のストレッチ
パソコンで長時間のデスクワーク 驚かされたコンクリートのように硬い背中
企業でコンディショニングサポートを行う高橋純一氏
「J.T. STRENGTH & CONDITIONING代表」の代表取締役社長として活動しているJ.T.(高橋純一)と申します。今回は背中のストレッチの重要性についてお話させて頂きます。
私はメジャーリーグ、プロ野球の世界でスポーツトレーナとして活動してきましたが、昨年9月から企業、オフィスでビジネスマンのコンディショニングをサポートしています。驚かされるのが働いている方たちの背中です。パソコン、携帯電話の画面を見る頻度が多いことが影響していると思いますが、みんな背中が丸まっています。触るとコンクリートように硬い。背中が硬いと肩や股関節が動かなくなり、体が思うように動かない。気持ちも沈みがちになります。プロ野球選手もシーズン終盤の疲れがたまる時期は背中が硬くなります。その時に肩や肘をケアするだけでなく、背中をほぐします。一般の方も同じです。肩こり、腰痛の原因が背中であることが多いです。
人間は4足歩行の時代は背中を使っていましたが、2足歩行になって使わなくなりました。使わない筋肉が増えたため、意識的に活性化させることが大事になってきます。背中を活性化することで血流が上がり脳の働きの活性化を促し、仕事効率を向上させます。長時間のデスクワークの合間や、朝起きた時など背中のストレッチを5分間行えば体の感覚が変わります。たばこを吸う時間などのブレイクタイムに動きのあるストレッチを取り入れましょう。歯を磨く感覚で1日2、3回行えば効果は確実に出ます。
今回紹介するトレーニングは道具がなくてもできます。立った状態でも座ってもできるので、場所を選ばずどこでもできると思います。1つ目は両手を真上に上げてそのままゆっくり下ろす動作。肩が腕からでなく、胸から生えているイメージで背中を動かします。手のひらが落ちる時にみぞおちが動く感覚になると思います。2つ目は体の前で肘と肘を合わせて90度以上に曲げた状態を作り、両肘を外側に持っていきながら胸を開きます。この開く時に背中を寄せる動作を意識します。背中は肩、股関節と連動する大事な部位です。1つ目は上から下におろす動作。2つ目は前後の運動で背中を活性化させます。ストレッチで活性化させれば、心身の健康につながると思います。
■編集部からのお知らせ
3月7日に発売の雑誌「CoCoKARAnext」では読売ジャイアンツ・菅野智之投手のインタビューの他、プロ野球選手に学ぶ仕事術などストレスフルな時期を乗り越える情報を掲載。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません
[文/構成:ココカラネクスト編集部 平尾類]
高橋 純一(たかはし・じゅんいち)
MLBサンディエゴパドレスで通訳兼コンディショニング補佐を務めた後、千葉ロッテマリーンズ、ヤクルトスワローズ、DeNAベイスターズファーム等でチーフトレーナーとして活動。17年より独立。幅広いストレングス&コンディショニング領域をアレンジ、シンプル化させ、「俺、最高。」「やってみるをかなえる。」をキーワードに老若男女問わず、自分の肉体の可能性を高め、向上していくサポートを行う。コーポレートコンディショニングという企業のトレーニング意識を変えるコーチングも担う。
J.T. STRENGTH & CONDITIONING コーポレートサイト(http://www.jt-sc.com)