IOCバッハ会長、バドミントン日本勢を評価「日本の女子ダブルスが素晴らしい戦いを見せ…」
IOC・バッハ会長「日本の女子ダブルスが素晴らしい戦いを見せ…」
日本ペアが世界ランク1~3位を独占する女子ダブルスの決勝は日本ペア同士の対決となり、同1位の「ナガマツ」ペアが2-1(21-11、20-22、23-21)で同3位の「フクヒロ」こと福島由紀/廣田彩花(アメリカンベイプ)を撃破した。フルセットでどちらもゲームポイントを握るほど実力が拮抗していたが、「ナガマツ」の意地がわずかに上回った。
粘りに粘るのには理由があった。準々決勝で、世界ランク8位の「ヨネタナ」こと米元小春、田中志穂(北都銀行)と同門対決となったが、米元が試合中に左足アキレス腱を断裂。復帰の見通しが立たず、五輪出場争いから事実上脱落。苦楽をともにしてきただけに、「先輩の分まで」の思いが原動力だった。
世界選手権を連覇し、ランキング1位でも、五輪争いでは3番手。女子ダブルスの出場枠は最大でも2しかない。今大会は8強止まりだったが、リオ五輪金の世界ランク2位「タカマツ」こと高橋礼華、松友美佐紀(日本ユニシス)もいる。「ヨネタナ」の故障アクシデントにより、事実上、三つ巴(どもえ)の争いとなった。
五輪出場は、来年4月まで主要国際大会で加算されるポイント上位順に決まる。世界ランクではナガマツ、タカマツ、フクヒロの順だが、五輪ポイント順になるとフクヒロ、タカマツ、ナガマツという逆転現象が起きている。
バッハ国際オリンピック委員会会長は「日本の女子ダブルスが素晴らしい戦いを見せ、東京五輪に向けた希望となる。五輪で日本の観客は盛り上がるはずだ」と、日本勢の活躍に太鼓判を押した。
どのペアが五輪に出ても金候補と期待できるが、怖いのはケガ。実力は僅差だけに、多少無理をしてでもポイント加算を狙うケースも出てくるだろう。どんなに強くても1チームは出場できない過酷な五輪レース。ハイレベルな争いに勝ち残るのは、どのペアか。
【8月バドミントン世界選手権・全種目メダル】
◆男子シングルス
金メダル=桃田賢斗
◆女子シングルス
銀メダル=奥原希望(太陽ホールディングス)
◆男子ダブルス
銀メダル=保木卓朗/小林優吾(トナミ運輸)
◆女子ダブルス
金メダル=松本麻佑/永原和可那
銀メダル=福島由紀/廣田彩花
◆混合ダブルス
銅メダル=渡辺勇大/東野有紗(日本ユニシス)
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]