IOCバッハ会長、バドミントン日本勢を評価「日本の女子ダブルスが素晴らしい戦いを見せ…」
東京五輪まで1年を切り、前哨戦となる世界大会がさまざまな競技で開催されている。自国開催に向け、好調をキープするのがバドミントンだ。スイスで25日まで行われた世界選手権で、日本勢は金2個、銀3個、銅1個と史上初の全種目でメダルを獲得。メダル6個は国・地域別で単独トップと、強化策の成果がはっきりと出ている。
金メダルは男子シングルスの桃田賢斗(NTT東日本)、女子ダブルスの「ナガマツ」こと松本麻佑/永原和可那(北都銀行)がともに連覇で優勝を決めた。
桃田が圧倒的な強さ、苦い過去を乗り越え強くなった
世界ランキング1位の桃田は全試合ストレート勝ちと圧倒的な強さを見せた。相手に研究されてもその上をいく多彩なショットを連発。決勝でも2ゲームを通してわずか12失点という盤石ぶりで「こんなにスムーズに優勝できるとは思っていなかった。たくさんの人のおかげで頑張ることができた。五輪に照準を合わせるのではなく、一戦一戦、応援してくれる人のために全力で戦う」と振り返った。
苦い過去がある。金候補だった16年リオデジャネイロ五輪は、大会前に違法カジノ店でギャンブルをしていたことが発覚。無期限出場停止となり、五輪に出場することすらできなかった。復帰後は精神面でも成長し、スキを見せない。雪辱の思いは強く、エースとして日本チームを引っ張る存在になりつつある。
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