【セ守護神査定】好調DeNAは「ヤスアキ劇場」が落とし穴に
阪神はクローザーが1度も試合を壊していない。開幕守護神の湯浅は7戦無失点5セーブと好調だったが、右腕の故障で4月16日に登録抹消。離脱があって評価こそBに下げたが、代役を昨季28セーブの岩崎がしっかり務めている。故障者が出てもカバーできる投手力で、岡田監督のもと05年以来の「アレ(=優勝)」を狙う。
ヤクルトは退団したマクガフの後任として、田口が9セーブをマーク。自身もクローザーだった高津監督からの指名を意気に感じ、成功も失敗も経験しながら、プレッシャーのかかる9回で防御率1.54と奮闘している。守護神として定着できれば、3連覇を狙うチームにとって心強い。
C評価は2人。WBCでも故障で途中離脱した栗林は本調子からほど遠く、4月だけで4敗を喫した広島は大誤算だった。5月1日に左足の故障で栗林が登録抹消された後は日替わり守護神で、矢崎と松本がセーブを挙げた。新井監督が粘り強く上位に食らいつく間に、クローザーの課題を何とかしたい。
首位を快走するDeNAは、昨季まで207セーブの山崎が不安要素。今季も9セーブを挙げる一方、調子が今ひとつで、すでに3敗を喫して防御率は5.93。9回にピンチを背負う「ヤスアキ劇場」を見る機会が増えており、勝ちゲームを落とす展開が続くようなら、チームの好調な流れも失いかねない。10ホールドの伊勢など中継ぎ陣のコマはそろうだけに、経験豊富なベテランの取捨選択になったとき、三浦監督の手腕が問われそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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