W杯メンバー発表はなぜドラマになるのか 巻、川口、大久保…日本代表「ラスト1枠」をつかんだ男たち
実際、大久保がブラジルW杯前に代表入りしたのは2012年2月のアイスランド戦(長居)。ザックジャパンで招集されたのはその1回だけだった。当時は「メンバー発表リストが配られなくてもスタメンが分かる」と言われていたほど、指揮官のメンバー固定は顕著だった。グループに入っていない人材がW杯に行くというのは考えられなかったのだ。
吉田麻也(LAギャラクシー)が当時「嘉人さんが入ったら、いい意味でチームを壊してくれる」と前向きに話したことがあったが、ザック監督もそう考えて抜擢したのかもしれない。
6月19日の第2戦・ギリシャ戦(ナタル)を筆頭に、本当に劇的な効果を表しそうな雰囲気もあったが、大久保は惜しいチャンスをモノにできなかった。「嘉人さんが入ったことで、それまでとは違う戦いになった」と話す選手もいて、もう少し早い段階でグループに入れていたらよかったという意見があり、サプライズ選出の難しさを痛感させたところもあった。
巻と川口、大久保の選出から森保一監督から学んだことはいくつもあるはず。「グループの一体感」を何よりも重んじる現指揮官が、2026年北中米W杯で未招集、あるいは最近呼んでいない選手を呼ぶ可能性は極めて低そうだ。
[取材·文:元川悦子]
【関連記事】森保ジャパンはオランダ、チュニジア、スウェーデンとどう戦うべきか “カウンターの巣窟”F組を識者が徹底分析「ビルドアップは宝にも毒にもなる」
【関連記事】「日本はアジアで別次元」イングランド撃破に韓国も反応 欧州戦7勝1分けの事実に衝撃「ヨーロッパ勢は敵ではない」
【関連記事】まさに“狂気”の3-1-4-2 卒倒しそうな森保采配 CBまで飛び出す攻撃性は規格外にも程がある








