プロ野球ベストナイン 7年ぶり「巨人選出ゼロ」で浮き彫りになる「地盤沈下」の深刻ぶり
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セ、パ両リーグは24日、ベストナインを発表した。
全国の新聞、通信、放送各社に所属し、プロ野球取材経験5年以上の記者投票により選出されるベストナイン。セ・リーグを見ると、球団別では、2年連続でリーグ制覇したヤクルトから村上、中村、オスナの3人が選ばれる一方で、4位に終わった巨人からは選出ゼロとなった。巨人のベストナイン選出ゼロは2015年以来、7年ぶり。
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さらに今回のベストナイン選出で注目を集めたのは「ベストナイン常連メンバーである坂本が外れたことです。今季は故障離脱を繰り返すなど苦しいシーズンとなったが、確実に球界にも世代交代の波が押し寄せてきています」(放送関係者)
今年のベストナイン、遊撃手部門は、阪神の中野拓夢内野手(26)が初受賞した。昨年まで同部門で4年連続7度目の受賞を果たしていた坂本勇人内野手(33)、球界屈指のショートストップも今季は苦しんだ。開幕前に脇腹を痛めたことを加えれば、シーズン3度の故障離脱、特に4月にはプレー中の動きで故障したことで本人もショックを受けたという。今季は83試合に出場し、打率・286、5本塁打、33打点。遊撃としてレギュラー定着して以来、最少の試合出場にとどまった。
34歳でシーズンを迎える来季に関しては、今オフも自主的に秋季キャンプに参加するなど、巻返しを誓っている。
一方、今回の選出では巨人の選手で100票以上を獲得したのは外野手の丸のみ(101票)と寂しさを感じさせる結果となった。
この結果にはこういった声も上がる。
「巨人が今季4位と低迷したことが1番、今回の結果には響いている。また来季、V奪回となれば、ベストナインに選ばれる選手も多くなるでしょう」(同)