「公平とは言えない」勝負を避ける“大谷対策”に反発! 大打者への申告敬遠に米記者が嘆き「あんなもの見たくはない」
蓄積疲労もあって絶好調とは言い難い大谷といかに勝負するべきか。徹底した敬遠策にうんざりした様子の米記者からは異論も投じられている。米メディア『Sportico』のバリー・ブルーム記者は「MLB最高峰の試合を観戦するために大金を支払っている人たちは、あんなものなんか見たくはないんだ。誰もが地球上最高の選手と呼ばれる男がバットを振るのを見るために大枚を叩いているのであって、何もせずに一塁に歩くのを見るためではない」と訴えている。
「とくに申告敬遠は有用性を失っている」
2017年から導入されている申告敬遠への異論を展開するブルーム記者は、「他のスポーツでは、監督が最高の相手選手からボールを奪ったり、手から突き出したりすることは許されない」と指摘。「だが、野球では、オオタニであれ、ヤンキースで今季ア・リーグ記録となる36の敬遠を受けたアーロン・ジャッジであれ、最高の選手の手からバットを取り上げることができる。そんな光景は観客が望むものではないし、とても公平とは言えない」とし、こう結んでいる。
「2002年のワールドシリーズにおいて、マイク・ソーシア監督が率いるエンゼルスは、ジャイアンツの主砲バリー・ボンズに対して7度の故意四球を与えた。そしてチームは世界一に輝いている。ソーシア監督は、一、二塁にランナーがいる状況でもボンズに四球を与えたのは、『ただ試合に勝つためだ』と語った。それはシュナイダー(ブルージェイズ監督)も同様だ。だが、私はそんな選択は当時も嫌だったし、今でも大嫌いだ。最高の打者と勝負をし、打つ姿が見たいんだ」
ファン心理を代弁したブルーム記者。ただ、どれだけ逆風に苛まれようとも、ブルージェイズベンチが大谷に対する考えを改めはしないだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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