「選手に対するいじめをやめて」渦中の女性ボクサーが切実な訴え “性別騒動”は「人間の尊厳を傷つけるようなこと」【パリ五輪】
ケリフは準々決勝で勝利したあと、リング中央に行き観客に手を振ると、ひざまずいて手のひらをキャンバスに叩きつけた。「イライラを抑えられなかった」とし、これまでの一連の騒動を「人間の尊厳を傷つけるようなことだったから」と振り返った。
また、ケリフは「私は週に2日、家族と連絡を取っています。家族が深刻な影響を受けていないことを願っています」と、遠く離れた家族を思いやった。また、「神のご加護があれば、この危機は金メダルという形で終結することを祈っています」と、女子ボクシングでアルジェリア初の五輪金メダル獲得を目指す決意を述べている。
現地時間8月6日(日本時間7日)に女子66キロ級準決勝でタイのジャンジャエム・スワンナペンと対戦するケリフ。母国に金メダルを持ち帰るため、まずは決勝の舞台を目指す戦いに挑む。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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