“史上最悪の助っ人”と揶揄された男が理論派の米代表コーチに転身 元鷹ペニーの今「とにかく野球に恩返しがしたい」
MLBで高い実績を残しながら、NPBでは本領を発揮できずに去っていったペニー氏。現役引退後は指導者に転身していた。(C)Getty Images
かつて「史上最悪」と揶揄されたNPB助っ人は、指導者として野球の発展に尽力している。
現地時間5月28日、米YouTubeチャンネル『The Baseball Insiders』に出演したのは、元ソフトバンクの助っ人投手であるブラッド・ペニー氏だ。2016年に現役引退を決意した剛腕は、U-18米代表の投手コーチに転身。後進の指導に心血を注いでいるという。
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ペニー氏の名が日本球界で広まったのは、キャリアの晩年だった2012年のこと。入団の前年までにMLB通算119勝を挙げ、2006年に最多勝(16勝)のタイトルを獲得した実績を持ち、推定年俸2億2500万円とされた同氏への期待は半端ではなかった。
ただ、彼は日本の水には馴染めなかった。開幕直後の4月4日に行われた楽天戦で、4回途中6失点でKOされると、右肩の痛みを訴えて登録抹消。球団の実施した精密検査で異常は見当たらなかったが、わずか1試合の登板で退団となった。
退団からわずか10日後にジャイアンツと契約したペニー氏。当時の素行不良もあいまって、ソフトバンク・ファンはもちろん、日本の野球ファンからも「史上最悪の助っ人投手」のレッテルを貼られた。
そんな衝撃の退団劇から13年の時は経ち、46歳となったペニー氏は、米代表のスタッフとして尽力。MLBで残した実績を買われ、未来の野球人育成に携わっている。






