混沌とする捕手FAの行方 浮上する”陰のキーマン” 「事実上のトレード」の指摘も
そして正捕手流出の可能性があるソフトバンクではまず甲斐の残留交渉に全力を注ぐとする中、仮に正捕手流出となれば、FA市場に出る他球団の正捕手にターゲットを絞ることに。
昨年38年ぶりの日本一に輝いた阪神では、坂本誠志郎がFAイヤーを迎えている。昨年は梅野隆太郎が骨折離脱した8月中旬以降、特に存在感を発揮。自己最多の84試合に出場。村上頌樹、大竹耕太郎らのバッテリーも光り、チームを盛り立てた。自身初のゴールデン・グラブも獲得と飛躍の年となった。
今季は64試合に出場、打率.223、0本塁打、12打点。投手と理解を深め組み立てていくリードに定評があり、チームを盛り立てるモチベーターとしての側面も評価されている。すでにソフトバンクでは甲斐の流出に備え、坂本の獲得調査を進めていると報じられるなど、捕手FAの”陰のキーマン”とも見られている。
そして巨人の大城もFAイヤーを迎えている。昨年16本塁打をマーク、「強打の捕手」として知られるが、今季は捕手としての先発機会が大幅に減ったことで、今後は自身の捕手としてのキャリアをどう考えるかが、宣言行使の鍵を握りそうだ。
捕手FAのポイントは一人が宣言すれば、当該球団にポジションが空くことで実質トレードのような動きを見せることもすでに指摘されている。
果たして大がかりな「捕手FA」の扉を開くのは誰となるのか。今後の各選手の決断にまずは注目が高まりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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