「鳥谷以降は誰もいない」拙守だけじゃない名手・木浪聖也の“不振” 阪神が苦悩する「遊撃手問題」に解決策はあるか

攻守で精彩を欠き、プレーの流れも芳しくない木浪。(C)産経新聞社
甲子園を埋め尽くした虎党からもたまらずにため息が漏れた。4月19日に行われた広島戦で、阪神の遊撃手である木浪聖也が1試合3失策。堅実さが売りの名手の“守乱”は、今季3度目となる完封負けに繋がった。
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2回だった。ジャッグルと、適時失策となる悪送球で1イニング2失策を犯した木浪の守備からペースが乱れた阪神は広島打線に付け込まれて3失点。さらに9回無死一塁の局面では、中村奨成のやや二塁ベース寄りに放たれた打球を止められずに足元を抜かれると、これも失策となった。
この日は打線もからっきしだった阪神は2連敗。開幕からホーム戦4カード連続負け越しは、藤本定義監督体制下にあった1968年以来の不名誉な結果となった。
一体どうしてしまったのか。昨季は出場116試合で8個しかなく、捕逸に至ってはゼロだった木浪だが、今季は直近3試合だけで4失策と明らかに良くない。開幕から小幡竜平との競争を強いてきた藤川球児監督も流石に見逃せない状況ではないか。
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