「超速ラグビー」は道半ば 大敗のイングランド戦で見えたエディー日本の課題と収穫

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 では、ジャパンには全く光明がなかったのだろうか。現時点ではまだ、非常にか細いと言わざるを得ないが、いくつかの希望はあった。

 まず一つはラインアウトの安定だ、イングランドがほとんど競ってこなかったということを割り引いて考えなければならないが、マイボールは100%確保した。これは昨年のW杯からの大幅な進歩だ。後半の最後に少し崩されたが、ラインアウトモールを跳ね返し続けたのも大きい。初キャップの茂原、原田、3キャップの竹内という国際試合経験の浅いフロントローが200キャップ以上を持つ相手フロントローに真っ向勝負して、引けを取らなかったスクラムも見事。今後の修練次第では、列強のスクラムを押し込むようなシーンが見られるかもしれない。

 試合最終盤で2本のトライを取り切ったのも収穫の一つ。この2つのトライは、相手を完全にフィットネスで上回って挙げたもの。こういうシーンをもっと早い時間帯に出現させるためにも、もっともっとバックスリーが走る機会を増やしていきたい。

 残念ながら、今回のサマーシリーズの最大の目標であったイングランド戦は厳しい結果に終わったものの、エディージャパン、そして「超速ラグビー」への挑戦は始まったばかり。今後のサマーシリーズはイングランドと同レベルの実力を持つと言われているマオリ・オールブラックス(2試合)、世界ランク13位のジョージア、同8位のイタリアと、気の抜けない相手が続くが、1試合1試合、超速ラグビーを進化させてもらいたい。





[文:江良与一]

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