コロナ禍に揺れる移籍市場 来シーズンは何人の日本人選手がメジャー挑戦を叶えられるのか
果たして何人が海を渡ることができるのだろうか。ポスティングシステムを申請し、メジャー挑戦を目指している選手たちの交渉期限が、刻一刻と迫ってきている。
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真っ先に申請した日本ハム・有原航平投手の交渉期限は、米東部時間12月26日午後5時(日本時間27日午前7時)まで。日本ハム・西川遥輝外野手は米東部時間で来年1月2日午後5時(日本時間3日午前7時)まで。巨人・菅野智之投手は米東部時間で来年1月7日午後5時(日本時間8日午前7時)までとなっている。
なにしろ今年のメジャーリーグのFA市場は動きが遅い。これは新型コロナウイルスの感染拡大が大きく影響している。日本だけでなく、米国も現在第3波が襲っており、感染者数の伸び率は日本とは桁違い。毎日平均で20万人以上の感染者が出て、累計1800万人を超えている。いつロックダウンされてもおかしくない危機的状況が続く。
ロックダウンされれば、来季のレギュラーシーズンにも大きな影響が出る。まずキャンプの開始が遅れることが予想される。必然的に開幕も当初予定の4月1日からずれ込み、通常の162試合開催が困難になる。そうした不透明な状況が、各チームの補強の足かせになっている。総試合数はもちろん、どんな日程でシーズンが進んでいくのかは、チームの布陣を組んでいく上で重要な要素だからだ。
またそのコロナの影響で、日本のセ・リーグだけでなく、メジャーのナ・リーグでもDH制導入問題が宙に浮いている。今季はレギュラーシーズンを60試合に短縮し、全試合無観客開催とした上で、選手の負担軽減へナ・リーグでも初めてDH制が導入された。それを継続するのか、否か。チームの布陣はそこに大きく左右されるため、DH制の行方が固まれなければ、補強方針もまとめられない。