「ハードルが下がるのを永遠に待つのか?」W杯の64か国案を受けて中国メディアが自虐 自国代表はアジア枠が増えても「予選突破どころか1勝もできないかも」

中国代表の現状を地元メディアが皮肉った(C)Getty Images
2030年に、モロッコ、ポルトガル、スペインなどを舞台に開催される、サッカーワールドカップ(W杯)は、100周年を記念し、出場国の枠が48か国から64か国に拡大される可能性があると各国メディアで報じられている。すでに、FIFAや南米サッカー連盟内で検討に入っているなどと、実現に向けての動きもあるという。
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これらの報道に対し、現在、久々のW杯出場を目指しアジア予選を戦っている中国のポータルサイト『捜狐』が反応。4月13日、出場枠拡大となった場合での中国サッカーへの影響についての意見を並べている。
拡大案について中国国内では、SNS上などで賛否の声で「真っ二つ」であると説明。「『これで中国代表も出場確定!』と喜んでいる人もいれば、『128枠あっても無理だろ』と鼻で笑う人もいる」などと国内の声を紹介している。
また、アジア枠は現在の「8.5」から「12」に増える見込みであるとしながらも、同メディアは現在の中国の実力から、悲観的な見解を示す。「FIFAの最新ランクによると、中国はアジアで11位。ちょうど拡大枠のボーダーライン。だが、このランキング、どれだけ信頼できるかは未知数。2026年W杯のアジア最終予選の成績を見ると、2勝6敗でグループ最下位だ」などと指摘。
続けて、日本、韓国、オーストラリア、サウジ、イランなどの本大会出場常連国や、カタール、UAE、ウズベキスタンなどアジア上位を争う国々、またタイやベトナム等、東南アジア勢なども実力国であると位置付けながら、「現時点の中国がこのレベルのチームと真っ向から戦おうとするのは、あまりにも現実離れしている」などと自国代表との差を評している。