レッドブルF1のホーナー代表は”無罪”に 親会社が女性従業員への不適切行為疑惑に関する調査結果を発表
クリスチャン・ホーナー代表ⓒRedBull Content Pool
F1第1戦バーレーンGPの開幕を翌日に控えた2月28日、女性従業員への不適切な行為があった疑いで内部調査を受けているレッドブルレーシングのクリスチャン・ホーナー代表について、オーストリアのレッドブル本社が告発が退けられたとする声明を発表した。
「ホーナー氏に対する申し立てに関する独立した調査は完了し、レッドブルは苦情が却下されたことを確認できる。告訴人には控訴する権利がある、レッドブルの調査は公正、厳格、公平だと確認している」とした。
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ホーナー代表は女性従業員に不適切な行動をとったとして2月初めに告発され、告発した女性とホーナー氏の双方から聞き取りをするなどとして調査が進められていた。スキャンダルが新車の発表会の時期に重なったこともあり、F1業界も関心を集めていたが、疑惑の具体的な内容が表立っておらず、ホーナー代表も一貫して疑惑を否定していた。
開幕戦直前にバーレーンで行われたプレシーズンテストでもF1に出場する各選手に関連する質問が向けられた。回答を渋る選手が続出するなか、メルセデスのルイス・ハミルトンは「何が起きたのかすべてを知っているわけではないが、この問題はF1のスポーツ全体に影響を及ぼしているため、解決する必要がある」と早期に決着することを望んでいることを明かした。
レッドブルは今年がF1参戦20周年。旧ジャガーレーシングから経営権を引き継いで以来、ホーナー代表が1年目からチームを統括してきており、内部調査の結果次第で罷免されるような事態になれば、チーム運営に大きな影響を及ぼすことは必至だった。