根尾昂も藤原恭大もいるものの…「谷間のミレニアム世代」10号一番乗り万波中正ブレークで序列逆転なるか!
野手では小園海斗(広島)がややリードしていたが、今季は開幕から打撃不振で2軍落ち。遊撃レギュラーとして昨年まで2年連続規定打席をクリアしたが、続けて活躍することがプロの世界では難しい。大阪桐蔭からは藤原、根尾ら4人が高卒でプロ入りし、金足農(秋田)の快進撃で甲子園をわかせた吉田輝星(日本ハム)も含め、プロでは苦戦をしいられている。
そんななか一気に覚醒の予感を漂わせるのが万波中正(日本ハム)だ。交流戦開幕戦の5月30日ヤクルト戦で2打席連発を放ち、両リーグ最速で10号に到達。横浜高校時代からパワーには定評があったが、コンパクトなスイングに変えて今年は確実性が上がった。明るいキャラクターでスター性もある。同い年の同僚で開幕4番を任された野村佑希から主砲の座を奪う勢いだ。
高校卒業から5年がたち、「二刀流」矢沢宏太(日本ハム)をはじめとする大卒組もプロ入りしてきたミレニアム世代はこれからが本当の勝負。現状では村上世代と朗希世代にはまされた「谷間の世代」と言われかねない。世代の中心となる圧倒的な存在の出現に期待したい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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