“時の人”と化した大谷翔平の喧騒に何を想う? 通算210勝左腕カーショウが本音を吐露「間違いなくいつもと違う」
大谷(左)を取り巻く異様なフィーバーぶりを百戦錬磨のカーショウ(右)はどう見ているのか。(C)Getty Images
大谷翔平のスーパースターっぷりが凄まじい。彼の一挙手一投足は連日のようにメディアで報じられ、その名を見ない日はない。
とりわけ現地時間3月15日の盛況ぶりは半端ではなかった。韓国で行われるパドレスとの開幕戦を前に日本時間の同日未明にドジャースが球団の公式X(旧Twitter)で、妻との2ショットを公開。さらに仁川国際空港に到着した際には、600人以上と言われる大勢のファンと報道陣が、大谷の来韓姿を目の当たりにしようと入国ゲートに集結。大いに活況を呈した。
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日本では一般の報道番組が「速報」として動向を伝えるなど、彼に対する扱いは、もはや単なる野球選手のそれではない。もはや社会現象ともなっている大谷の動向をドジャースの選手たちはどう見ているのか。
酸いも甘いも知る選手たちは意外にもドライだ。米紙『USA Today』で「間違いなく、いつもとは違う雰囲気ではある」と語ったベテラン左腕のクレイトン・カーショウは、「野球とは違う話題性があるのは悪いことじゃないと思う」と持論を展開している。
「毎年期待されてきたけど、今年は例年以上だ。でも、僕らのチームが注目されるチームになることは分かっているし、それ自体は悪いことではない。ショウヘイはピカピカの新しいおもちゃのような感じで、それがすぐに飽きられるとは思えない。
みんなが彼に注目している。でも、自分や他の選手が重要でなくなったということではなく、誰かの鳴き声が目に留まるようになったという感じなんだ。とくにショウヘイが投げ始める来年ぐらいまでは、そんな感じが続くと思う」