日本に求められるのは慎重さ? 韓国球界で広まるピッチクロックへの不満「いったい何の根拠を持って導入したのか」
また、打者からも懐疑的な声は上がっている。NCダイノスのパク・ミンウは、今季から同じく導入された自動ボール判定システムを含めて「新しいルールの導入にはなから反対するわけじゃない」と前置きしたうえで、選手の“本音”を語っている。
「実際、選手たちには詳しく説明されていないし、理解は広まっていない。そして、僕はなぜ一度に何もかも変更しようとするかがよく分からない。一つだけ変えればいいのに、多くのことを急に変えた。急がず、1個ずつ変えても良かったんじゃないかと思う。
いったい、何の根拠を持って、ルールを導入したのかが、僕らはよく納得できなかった。選手たちには一試合、一試合が本当に大切になる。それなのに適応のために与えられる時間が短すぎる。これでは負担が重なるだけだ」
革新的に取り入れた新ルールには不満が噴出している韓国球界。この隣国の様子を見る限り、日本球界がピッチクロックを導入する際は、慎重な議論と十分な試行の場が必要になりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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